リゼット(14新)推奨日記

旧はてなダイアリー(http://d.hatena.ne.jp/risette14/ )から移行しました。

C95で『☆12をこの手に』を頒布します

BOOTHにて通販やってます。capue.booth.pm

告知です。冬コミで音ゲーの本を頒布します。

頒布物

  • 新刊『☆12をこの手に』


SP☆12譜面に関する歴史や現況の解説、譜面構造分析・難易度分析などをまとめたIIDX情報本です。
中身の詳細、サンプルなどは↓をご覧ください。
B5オフセット68P、700円での頒布です。

  • 既刊『皆伝の生態』


皆伝5000人超のデータを分析してあれやこれや言う本です。
中身の詳細、サンプルなどはこちらの記事をご覧ください。
今回は、誤植等を訂正したものを再販します。B5オフセット60P、700円での頒布です。

  • 特典ペーパー

新刊・既刊いずれかお求めの方に、最新の皆伝動向を速報した特典ペーパーを配布します。

日時

2018年12月30日(日) コミックマーケット(C95)2日目

場所

東2W30a "AA(A)AAA" (リンク先はWebカタログ)

コミケに来られないが欲しい、という方がいらっしゃれば、@capueまでご連絡ください。都内近郊なら手渡しまたは発送させていただきます。仙台にもまとめ発送予定があります。

『☆12をこの手に』について

目次は以下のとおり。

第一章 Social編

1.なぜ難易度には「☆」がつくのか?難易度表記前史
2.「☆12」成立以前の高難易度譜面について
3.「☆12」成立以降の高難易度譜面について
4.☆12 から降格した譜面、☆11 から昇格した譜面
5.削除された☆12 譜面、AC 化されていない☆12 譜面
6.段位人口の変遷、☆12 挑戦圏人口の拡大
7.バージョン別楽曲中の☆12 譜面割合
8.過去の非公式難易度表の概略

第二章 Natural編

1.画像解析を用いた譜面情報の数値データ化とその分析(寄稿:よねくん @yonexun)
2.「譜面配置傾向」の分類方法について (寄稿:現未 @genmi___san)
3.☆12 譜面のプレーデータ統計・難易度のレーティング化
4.項目応答理論による、☆12 におけるクリア難易度の評価 (寄稿:シグ原 @SIG49san)

 (表紙イラスト:吉井)


サンプルを何ページか貼りますのでご覧ください。



『皆伝の生態』誤植の訂正について

こちらで紹介した『皆伝の生態』の頒布については完売となっております。ご来場いただいた方々、大変ありがとうございました。
中に一部誤植がありましたので、お詫びの上訂正させていただきます。

  • p.22 図16、図17がいずれも誤って図15の画像となっていました。
  • p.23 図20が誤って図19の画像となっていました。
  • p.41 図30が誤って図28の画像となっていました。

訂正版をこちらに掲載しましたので、お手数ですが必要に応じてB5印刷いただければと思います。申し訳ありませんでした。

C94で『皆伝の生態』を頒布します

BOOTHにて通販やってます。capue.booth.pm




告知です。夏コミで音ゲーの本を頒布します。

頒布物

『皆伝の生態』

beatmania IIDX 24 SINOBUZにおける皆伝5553人のデータを分析してあれやこれや言う本です。
B5オフセット60Pです。

日時

2018年8月10日(金) コミックマーケット(C94)1日目

場所

東5フ54b "slappin'beats"
※当サークル"AA(A)AAA"から"slappin'beats"さんへの委託となります。私もここで売り子参加してます。
コミケに来られないがどうしても欲しい、という方がいらっしゃれば、事前に本記事にコメントか@capueまでご連絡ください。都内出られるなら手渡し、他地域なら発送させていただきます。また今のところ仙台と札幌にまとめ発送予定があります。


目次は以下のとおり。

第一部 生態観察

1.皆伝の生息地(登録都道府県、登録店舗)
2.皆伝の行動圏(行脚量)
3.皆伝の個体名(重複したDJ NAME)
4.皆伝の両腕(DP段位取得状況)
5.皆伝の活動量(DJポイント分布、プレー量統計)
6.皆伝の食性(マイベスト、譜面別今作プレー人口)
7.皆伝の筋力(☆12未難数分布)
8.皆伝の神経(☆12FC数分布、FCレート上位・下位譜面)
9.皆伝の五感(スコアレート分布、スコアレート上位・下位譜面)

第二部 自由研究 (寄稿記事)

1.項目応答理論(IRT)を用いた段位認定皆伝の難易度推定 (寄稿:よねくん @yonexun)
2.途中落ちスコアによる皆伝平均およびBPIへの影響 (寄稿:シグ原 @SIG49san)
3.譜面難易度のレーティング化 (木野 @capue)
4.プレイヤー特性によるクラスター分析 (木野 @capue)


 (表紙イラスト:吉井)


サンプルを何ページか貼りますのでご覧ください。





フリースタイルダンジョンのレーティング考察

誰が最強か?

本記事では、フリースタイルダンジョンの全出演者(チャレンジャー・モンスター)たちについて、それぞれの対戦成績をもとに、Colleyの手法*1によってレーティングを計算することで、それぞれの「強さ」を数値化していきます。
Colleyの手法は、対戦勝率(勝数/試合数)を、継起則*2および対戦相手の勝率との関係性(強い相手と対戦しているほど評価が高い)によって補正したものと考えることができます。Colleyの手法では勝ち点を考慮しないため、勝敗だけを意識したレーティングに適した方法です。フリースタイルダンジョンではラウンドごとの勝敗、審査員の票数を勝ち点として考慮することも可能ですが、クリティカルの扱いが難しいこと、初期の一部の試合で審査が明確でないこと*3から、バトル単位の結果のみを考慮した方が容易と判断しました。
勝率をもとにすることから、通常全体のレーティングは0.5を中心として0〜1.0の間に収まりますが、全て小数点以下となって見づらいので、本記事では結果の値を100倍して表現します。これにより表された数値が、標準的な強さの出演者に対する勝率を%で表したものと言えます。

集計対象

1st Season〜4th Season Rec5までの勝敗がついた全試合の勝敗を集計します。Monsters War、口迫歌合戦、Monsters War 2017もカウント対象とします。
ラウンドごとの勝敗や審査員の票数は勘定に入れず、バトル単位での勝敗のみをカウントします。
N on Nのチーム戦の場合、N人それぞれが対戦相手N人と1/N試合ずつ対戦したものとします。(重み付きColleyの手法)

結果

全体で5試合以上(1回のチャレンジで行われる最大試合数)行っている出演者のみ記載します。

名前 試合数 勝数 負数 レーティング
1 MU-TON 5 5 0 96.79
2 晋平太 8 7 1 90.15
3 呂布カルマ 15 12 3 85.91
4 般若 5 4 1 84.97
5 R-指定 33 24 9 83.50
6 CIMA 9 7 2 82.51
7 掌幻 10 8 2 81.76
8 FORK 11 8 3 74.19
9 DOTAMA 32 21 11 73.10
10 スナフキン 6 4 2 72.19
11 焚巻 8 5 3 71.23
12 輪入道 16 11 5 70.58
13 MC☆ニガリ a.k.a赤い稲妻 5 3 2 70.21
14 じょう 9 5 4 68.29
15 押忍マン 10 6 4 68.06
16 Dragon One 7 4 3 64.59
17 GADORO 8 5 3 64.50
18 KOPERU 7 4 3 64.32
19 SAM 5 3 2 63.58
20 崇勲 20 10 10 60.93
21 T-PABLOW 47 25 22 58.16
22 DARTHREIDER 6 3 3 55.60
23 TKda黒ぶち 13 6 7 54.87
24 NAIKA MC 6 2 4 54.19
25 HIDADDY 9 4 5 53.66
26 D.D.S 5 2 3 52.59
27 CHICO CARLITO 31 14 17 49.93
28 サイプレス上野 39 16 23 49.33
29 ACE 16 6 10 48.64
30 Lick-G 7 3 4 47.37
31 MC KUREI 5 2 3 47.31
32 MC漢 a.k.a. GAMI 39 14 25 41.72
33 裂固 10 3 7 39.34

以上のような結果となりました。ムートンに関しては現状0敗のため1位となっていますが、2ndでDropしたことを何らかの形で組み込んで補正してもよいかもしれませんね。(ここでは記載していませんが、同様に0敗のまま3rdでDropした龍道もかなり高めに出ています)
他に面白そうなレーティング手法があれば、また実践してみたいと思います。

*1:『レイティング・ランキングの数理』―No.1は誰か?―より。過去に同様の手法を用いた方がいらっしゃいます

*2:試行n回中s回成功した時、次に成功する確率は(s+1)/(n+2)である、というもの。勝率に置き換えることで、全員が1/2からスタートすることとなり、試合数が少ない場合に極端な値となることを補正できる

*3:Season1 Rec2のHIDE vs 漢の1ラウンド目は試合のほぼ全体にコンプラがかかった上、先攻の漢が勝利したが得票数が明示されていない。また、Season1 Rec1のDragon One vs サ上の2ラウンド目は2:3でサ上が勝利したことはわかるがどの審査員が票を入れたか明らかにされていない。