誰が最強か?
本記事では、フリースタイルダンジョンの全出演者(チャレンジャー・モンスター)たちについて、それぞれの対戦成績をもとに、Colleyの手法*1によってレーティングを計算することで、それぞれの「強さ」を数値化していきます。
Colleyの手法は、対戦勝率(勝数/試合数)を、継起則*2および対戦相手の勝率との関係性(強い相手と対戦しているほど評価が高い)によって補正したものと考えることができます。Colleyの手法では勝ち点を考慮しないため、勝敗だけを意識したレーティングに適した方法です。フリースタイルダンジョンではラウンドごとの勝敗、審査員の票数を勝ち点として考慮することも可能ですが、クリティカルの扱いが難しいこと、初期の一部の試合で審査が明確でないこと*3から、バトル単位の結果のみを考慮した方が容易と判断しました。
勝率をもとにすることから、通常全体のレーティングは0.5を中心として0〜1.0の間に収まりますが、全て小数点以下となって見づらいので、本記事では結果の値を100倍して表現します。これにより表された数値が、標準的な強さの出演者に対する勝率を%で表したものと言えます。
集計対象
1st Season〜4th Season Rec5までの勝敗がついた全試合の勝敗を集計します。Monsters War、口迫歌合戦、Monsters War 2017もカウント対象とします。
ラウンドごとの勝敗や審査員の票数は勘定に入れず、バトル単位での勝敗のみをカウントします。
N on Nのチーム戦の場合、N人それぞれが対戦相手N人と1/N試合ずつ対戦したものとします。(重み付きColleyの手法)
結果
全体で5試合以上(1回のチャレンジで行われる最大試合数)行っている出演者のみ記載します。
名前 | 試合数 | 勝数 | 負数 | レーティング | |
1 | MU-TON | 5 | 5 | 0 | 96.79 |
2 | 晋平太 | 8 | 7 | 1 | 90.15 |
3 | 呂布カルマ | 15 | 12 | 3 | 85.91 |
4 | 般若 | 5 | 4 | 1 | 84.97 |
5 | R-指定 | 33 | 24 | 9 | 83.50 |
6 | CIMA | 9 | 7 | 2 | 82.51 |
7 | 掌幻 | 10 | 8 | 2 | 81.76 |
8 | FORK | 11 | 8 | 3 | 74.19 |
9 | DOTAMA | 32 | 21 | 11 | 73.10 |
10 | スナフキン | 6 | 4 | 2 | 72.19 |
11 | 焚巻 | 8 | 5 | 3 | 71.23 |
12 | 輪入道 | 16 | 11 | 5 | 70.58 |
13 | MC☆ニガリ a.k.a赤い稲妻 | 5 | 3 | 2 | 70.21 |
14 | じょう | 9 | 5 | 4 | 68.29 |
15 | 押忍マン | 10 | 6 | 4 | 68.06 |
16 | Dragon One | 7 | 4 | 3 | 64.59 |
17 | GADORO | 8 | 5 | 3 | 64.50 |
18 | KOPERU | 7 | 4 | 3 | 64.32 |
19 | SAM | 5 | 3 | 2 | 63.58 |
20 | 崇勲 | 20 | 10 | 10 | 60.93 |
21 | T-PABLOW | 47 | 25 | 22 | 58.16 |
22 | DARTHREIDER | 6 | 3 | 3 | 55.60 |
23 | TKda黒ぶち | 13 | 6 | 7 | 54.87 |
24 | NAIKA MC | 6 | 2 | 4 | 54.19 |
25 | HIDADDY | 9 | 4 | 5 | 53.66 |
26 | D.D.S | 5 | 2 | 3 | 52.59 |
27 | CHICO CARLITO | 31 | 14 | 17 | 49.93 |
28 | サイプレス上野 | 39 | 16 | 23 | 49.33 |
29 | ACE | 16 | 6 | 10 | 48.64 |
30 | Lick-G | 7 | 3 | 4 | 47.37 |
31 | MC KUREI | 5 | 2 | 3 | 47.31 |
32 | MC漢 a.k.a. GAMI | 39 | 14 | 25 | 41.72 |
33 | 裂固 | 10 | 3 | 7 | 39.34 |
以上のような結果となりました。ムートンに関しては現状0敗のため1位となっていますが、2ndでDropしたことを何らかの形で組み込んで補正してもよいかもしれませんね。(ここでは記載していませんが、同様に0敗のまま3rdでDropした龍道もかなり高めに出ています)
他に面白そうなレーティング手法があれば、また実践してみたいと思います。
*1:『レイティング・ランキングの数理』―No.1は誰か?―より。過去に同様の手法を用いた方がいらっしゃいます
*2:試行n回中s回成功した時、次に成功する確率は(s+1)/(n+2)である、というもの。勝率に置き換えることで、全員が1/2からスタートすることとなり、試合数が少ない場合に極端な値となることを補正できる
*3:Season1 Rec2のHIDE vs 漢の1ラウンド目は試合のほぼ全体にコンプラがかかった上、先攻の漢が勝利したが得票数が明示されていない。また、Season1 Rec1のDragon One vs サ上の2ラウンド目は2:3でサ上が勝利したことはわかるがどの審査員が票を入れたか明らかにされていない。