リゼット(14新)推奨日記

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ポップンにおける紙サドについて

1.はじめに

現在ではすっかりデファクトスタンダードとなったIIDXにおけるSudden+。
プレイ画面上部に任意の幅でレーンカバーを当てて隠すことで画面を見やすくするオプションだが、実装のヒントとなったのは、当時一部のプレイヤーに利用されていた画面にタオルをかけて擬似的なSuddenとする方法、通称タオルプレイであったと言う。
IIDXではこのSudden+実装によって、わざわざ不便なタオルを使用するプレイヤーはほぼ絶滅したが、一方でポップンにおいては現在も画面に紙を当てることで擬似的に速度を変える、「紙サド」を使用するプレイヤーが存在する。
これを批判する向きもあるが、本項ではその是非は問わず技術的な側面の解説に留めたい。

2.紙と筐体

使用する紙はA4用紙でも良いが、適度に堅くかつ折りやすい上質なものが望ましい。
厚すぎると筐体の隙間に差し込めず、また薄すぎると画面が映ってしまい意味を成さない。
横幅としては30cm弱あればレーン全体を覆うことができる。
かつては新作稼働ごとに店舗に備え付けられていたリーフレットがその代表格として使用されていた。
また、紙を差し込めるのは旧筐体のみである。
TUNE STREET以降の新筐体には上部スピーカーのための張り出しがなく、紙を差し込むことができない。
ただし、旧筐体であっても、取り付けが頑丈な場合には紙を差し込む隙間がない場合もある。
これらの筐体の場合、マグネットによって紙を当てることも可能だが電化製品である以上避けるべきであろう。

3.紙の使い方

紙の上部を折り込んで筐体上部の隙間に差し込み、カーテンのように画面に垂らす。
この高さによって、擬似的なハイスピードとして使用することができる。
この時の計算式は次の通りである。
換算HS=全体の長さ/紙で隠れていない部分の長さ
例として、BPM120の曲にHS5.0をかけ紙を20%当てた場合、
100÷(100−20)=1.25
より換算HS1.25倍で、最終的な速度は、
120×5.0×1.25=750
と、通常のHSの組み合わせでは再現不可能な速度を作ることができる。
ここで注意したいのは、縮めた画面の幅に合わせて普段より目線を下げなければ十分な効果が得られないことであり、最終的には順応が必要となってくる。
紙を当てる割合だが、目印として画面左右のキャラクターの枠の上端がほぼ判定線までの20%に相当するため、この位置を基準として目測で上下することで、回数を重ねればおよその位置を把握することができるようになる。

また、応用としてIIDXのSudden+外しのように、途中で紙を外すことで高速化するソフラン対策も可能となる。
パーカッシヴ2やピラミッド、DDR、サイレントなどで特に有効である。
逆に難易度は高いが、紙をUの字にして二重に筐体上部に折り込み、途中から上側だけを垂らすことで逆に低速化するソフランにも対策可能である。
こちらは使用する曲は少ないが、スペースワルツなどでは有効なテクニックになる。